どうやら我が実家にも切手コレクションが眠っているらしいのですが、何の切手なのかは未だ不明です。どこにあるのかもよくわかっていないので、それは両親が亡くなった後の遺品整理になるのではないかと推察しています。まぁ、多分記念切手でしょう。
そもそも、私は普通の切手と記念切手くらいしか知りません。ついでに言えば、普段使わないような金額の切手は一体いくらが存在するのかもよくわかっていません。よく郵便出す時に悩みます。値上がりするたびに細かい金額の切手にはお世話になります。
細かいとはいえ、それは「円」です。ところがもっと昔の切手は「銭」でした。今回はそんな「銭」だった頃の切手「竜銭切手」についてです。どんな切手なのか、売れるものなのか調べてみましょう。
竜銭切手とはなんぞ
まず、聞き馴染みのないこの名前。なんと発行されたのは1972年2月、明治5年のことです。西洋化が進んできた時代ですね。江戸時代までは手紙は飛脚と呼ばれる職人さんが配っていましたが、これはあくまでも商人などが私的におこなっていたもので公的なものではありませんでした。それをアメリカに倣って作られたのが最初の郵便制度と言われています。この郵便制度が始まったことで登場するのが切手です。日本の最初の切手の名前は「竜文切手」です。その次がこの「竜銭切手」になります。違いは文字を見たらわかるのではないでしょうか。そう、「文」が「銭」になったのです。通貨が変わったのです。なので切手もそれに合わせて名称が変わったのです。デザイン自体は時間がなかったりなんなりで、竜文切手のデザインを流用したので、文字で見分けます。もう一つは竜銭切手から目打といういわゆる切り取りのミシン目が入った切手になります。今なお受け継がれていますね。それから、この竜銭切手の後期には裏に糊がつくようになります。ほぼこれで今の日本の切手の原型は作られたと行っても過言ではありません。
それだけ重要な切手なのですが、なんと割とすぐに後継の切手が発売されたことによりものすごい作られた期間が短く、そのため流通枚数がかなり限られています。つまり希少価値がかなり高いのです。ちなみに次の切手が出たのが同じ年の7月ですので、たった半年。そりゃ貴重な一品ですな。
竜銭切手の買取価格の相場は?
では、いくら位で買い取ってくれるのでしょうか。出来れば高く買い取ってほしいですよね。
ポイントは3つ。短い期間の発行ですが、1版しかないものから3版まであるものまで存在します。その中のどれに当てはまるか、元々の金額がいくらなのか、そして使用未使用です。もちろん保存状態も忘れてはいけない大切なポイントですが、それは誰が見てもわかると思うので割愛します。
値段は4種類。半銭と1銭と2銭と5銭。値段の高い切手のほうが買取金額も高いイメージがありますが、実は高価買取になるのは1銭なんです。1銭の第3版がかなり希少で、もしも未使用であるなら安くても1万円、状態が良ければ数十万円になります。使用済みでも状態が良ければ1万円前後で取引してくれます。貨幣価値が当時とは違うとはいえ、1銭が1万円です。なので、偽物も多く出回っているので、自分の持っているものが本物かどうか、状態的にはどうなのかなどはきちんとプロの方に見てもらったほうがいいです。
よく某鑑定してくれる番組でも分かる通り、色々なものの偽物・贋作・模造品が出回っています。切手もそうです。見る目のあるプロに鑑定してもらいましょう。
切手のプロ
切手の買い取りというと金券ショップを思い浮かべる方も多いと思いますが、残念ながらこの手の古い古美術的な切手は不得手です。あそこは今使えるものがメインと考えたほうが得策です。街の骨董屋さんも、切手よりも壺や掛け軸などが専門で切手に詳しい方は少ないと言えます。切手専門のお店に行けば安心ですが、そう滅多にありません。こういう時は買い取りに来てもらいましょう。量にもよりますが、その場で鑑定をして見積もりをしてくれます。その場で即決する必要はなく、後日改めてでも問題ありません。というのも、ほとんどの人が2社から3社と複数の業者に見積もりをお願いするそうで、業者さんもそのへんは慣れているとのこと。なので最初に来てくれた業者に頼まなくちゃいけないなんてことはありません。ご安心ください。むしろ、即決を迫る会社はあんまり良くないと思うので早々にお断りしましょう。
切手買取で有名で人気が高いのは「バイセル」「福ちゃん」「買取プレミアム」の3つでしょうか。どこも安心と実績を兼ね備えています。対応もスムーズで丁寧とどこも評判です。自宅に来てくれるのはとても助かります。全国どこでも来てくれますので遠慮なくお願いしましょう。基本的に査定は無料で行っています。交通費を取られることもないですのでご安心を。
幻の竜銭切手を買取してもらいたい!竜銭切手のあれこれ教えます!まとめ
日本の初期の初期の切手です。歴史の詰まった大切なものです。竜銭切手は職人さんのお手製なので、一つ一つ若干絵柄が違っているのも人気の一つです。切手コレクターは喉から手が出るほど欲しいものですので、業者さんも良いものは高値で買い取ってくれます。我が家のようにどこかで眠っているものを発掘して、もしその中に竜銭切手があったのなら、もしもそれはあなたの中では価値がなく捨ててもいいものであるのならば、ぜひとも買取ってもらいましょう。誰かのコレクションに加わる日も遠くありません。