ちょうど手元にあった62円切手の絵柄は桜でした。正確にはソメイヨシノだそうです。切手の額面によって絵柄が違うので切手が好きな方にとっては全部の種類を集めるのも楽しいですよね。切手コレクターが一定数ずーっと存在するのも、種類が豊富で楽しいというのがあると思います。
そんな切手コレクターたちが集めている人気の切手の一つが「鳥切手」です。その名の通り、鳥が描かれている切手です。鳥と言ってもきっと色々種類がありますよね。どんな切手なのでしょうか。そして、それはどれくらいの価値があるものなのでしょうか。
鳥切手についてのあれこれ
鳥切手は明治8年に発行された切手です。今までの切手と少し違って、外国郵便開業に伴って新しく発行された切手です。ですので、外国郵便料金に合わせた額面で発行されています。そのため金額も12銭・15銭・45銭と少し高額なものでした。ちなみにその前に発行されていた普通郵便の桜切手が半銭~30銭だったことを考えても45銭は高額なのがわかります。そして、この鳥切手が手彫切手としては最後の切手になります。これ以降の切手は印刷技術の向上により電胎法凸版印刷という方法で刷られていきます。そういう意味でも特に手彫り切手コレクターさんにとっては人気が高いものになっています。
デザインは、今までは値段が一番大きく書かれていたのですが、鳥切手は真ん中の鳥がメインに描かれている切手です。金額はというと、鳥を囲むように書かれています。
そして面白いのが、支払い手続きのミスを防ぐために下の方に「イ」「ロ」「ハ」が書かれていることです。このカナ表記も重要で値段が大きく変わります。しかも素人だとどこにそれが書かれているのかよくわからないというのがすごい。そんなわかりにくいものなのに後世ではそれが値段に影響するんです。
鳥切手の種類
ということで、それぞれの切手について見ていきたいと思います。
先にお伝えしておくと、古い切手なので汚れや欠けや使用未使用など細かい条件も入ってきますが、ここでは「大きな汚れのない未使用」「状態のとてもいい未使用」のものなんとなくの相場を書いています。実際の査定では違ってくると思います。あくまで参考程度でお願いします。
まずは一番高い45銭の切手。絵柄はタカです。「イ」は安くて4千円くらい、良いものだと1万3千円~2万7千円になります。「ロ」はそこから一気に上がって1万2千円、良いものは4万円~7万千円。「ハ」は少し下がって1万円から、良いものだと3万円~6万円になります。45銭切手の中では「ロ」が一番高値が付きます。
次は15銭。これはセキレイが描かれています。これも先程のタカ同様「ロ」が一番高いのですが、それほど大差はなく、ほとんど同じ金額での取引になります。「イ」と「ハ」にいたってはほぼ同額です。「イ」「ハ」は3千円スタートで良いものだと1万円~2万1千円。「ロ」が3千5百円スタートで1万2千円~2万4千円くらい。もちろん切手1枚の値段で考えれば十分高額ですが、なんとなく納得のお値段。
さて、最後の12銭ですが、こいつが曲者です。あ、絵柄はガンです。「イ」と「ロ」に関しては先程から出てる3千円スタートとか3千5百円スタートとかで2万円前後くらいの価格なのですが「ハ」だけめっちゃ貴重らしくて、なんといきなり3万円スタート。12銭なのに3万円からはじまります。で。本当に本当にいい状態だとなんと20万円までいくという。他の切手の値段が霞む。2桁万円です。
鳥切手を買い取ってもらいたい
そんなお宝が自宅から出てきちゃったら自分自身がコレクターでもない限りは持っててもどうしようって感じになりますよね。私だって父から「うちにもどっかに切手コレクションある」って言われてもそれをどう処理していいかよくわかんない。そういう時はプロです。プロに見てもらってどうにかするんです。
とは言え、某お宝さがしの番組に依頼してもすぐに鑑定してくれるわけでも、必ず鑑定してくれるわけでもありません。過去に切手の鑑定もありましたが、確実な方法ではないですよね。でも近所の骨董屋は切手はわからなさそうなところしかないし、金券ショップは多分見てもくれない。
なので、専門家にネット使って依頼しましょう。評価が高いのは「バイセル」「おたからや」「福ちゃん」「ネオスタ」などでしょうか。どこも自宅まで来てくれて査定してくれます。また、納得できなければごめんなさいしても特にお金も取られませんので、気軽にお願いすることができます。本気で買い取ってくれるところを探すのであれば、出来れば複数のところで見てもらって一番いい金額のところに出しましょう。切手業界では当たり前のことみたいなので遠慮しなくて大丈夫です。
家に保管されている鳥切手を買取りしてもらおう!まとめ
明治時代の切手だなんて、ロマンがありますよね。でも、私そのロマンを綺麗に保管している自信はありません。だったらこれ以上悪化する前にプロの手で鑑定をして買い取ってもらって欲しい方のところに行ったほうが切手も多分幸せです。
現存する枚数の少ない切手ですので、もしも手元にあって、いらないわ、と思ったのであればぜひとも買取ってもらいましょう。