今でも年賀状は毎年出しています。枚数は減ってきてしまいましたが、目上の方には新年のご挨拶として出せる範囲でやっております。で、普段使っているのはいわゆる年賀はがきというやつです。お年玉くじがついていて、当たって喜んだりそうでもなかったりするあれです。なので、あまり気にしていなかったのですが、年賀はがきではなくて、年賀切手というものも存在するのだそうです。お年玉年賀切手とも違うのでしょうか。
疑問を解決して、ついでに買取どれくらいかも調べましょう。
年賀切手ってどんなもの?
はがきの中には「私製はがき」といって、切手のついていないはがきがあります。そういうはがきも「年賀」と表書きに書けば年賀状扱いになります。そして、そんな時に使える切手が年賀切手です。毎年11月頃に発売されます。絵柄は毎年違っていて、近年はその年の干支をモチーフに可愛らしいイラストが描かれています。
実は年賀状よりも年賀切手のほうが歴史が古いのです。ついでに言えば、新年に手紙を出すという行為自体は更に古く、平安時代の頃には遠方で会えない人に新年お挨拶を認めた書状が送られていたようです。それから何百年も経って明治維新から数年後1873年に郵便はがきが発売されたことにより、新年にはがきを使って挨拶を送るということが急速に増えました。1887年には庶民の間でも年賀状というものが定着していきます。その後しばらくは普通のはがきと切手だったのですが、1935年にとうとう年賀状専用の切手が発売されることになったのです。ちなみに年賀はがきの発売は1949年です。
年賀切手の種類
2019年度用に販売されていた年賀切手は2種類です。まずは額面は普通はがき62円とサイズや重さが大きいもの用の82円。更に、お年玉番号の入っているものと入っていないものの2種類が存在します。2019年10月から郵便料金が変わるので、今後は額面はまた変わると思います。そのように、郵便料金が変わるたびに額面は変わってきています。
一番最初に発行された郵便切手は「富士山」です。最初の頃は干支じゃなかったのです。額面は1.5銭。この頃はまだお年玉くじもない普通の切手です。戦前のものということもあり、現存するものはかなり少ないと思われます。ですので、万が一未使用のものが出てきたらラッキーです。バラ1枚でも状態次第ですが200円~1500円くらい、もしもシートやセットで残っていれば5万円はします。ガチ美品だと10万円も期待されます。とはいえ本当に古いものですのでそこまでの状態のものはなかなかないかなと。あったら迷わず鑑定してもらってください。
次の年に発行されたのは「夫婦岩切手」です。これも額面は1.5銭。ただ、「富士山」ほどの値段はつかず、状態が良くないと100円くらいです。良くて500円程度でしょうか。シートだと2万円くらいになります。
そしてその次の年、「しめ飾り」はまた値段が上がります。「夫婦岩」はこの切手でその存在を知った人が多かったのですが、「しめ飾り」はいかにもお正月といった感じで演技が良さそうです。そのせいか戦前だったにも関わらず発行枚数は多く3億枚とも言われています。けれど、年賀状を出す人自体が少なく出回っていないために希少性が高く高額での買取が期待できます。1枚400円から状態が良ければ1000円くらい、シートであれば4万円から本当に状態がいいものであれば15万円まで値段が上がります。ちなみにこの年の切手は額面が変わって2円です。
その後は暫く戦争で切手の発行自体がお休みになります。仕方あるまい。
1948年に年賀切手の販売が再開します。復活1枚目は「羽根つき」です。女の子が羽つきをしているかわいいイラストです。未使用で1枚200円前後、シートで5000円くらいです。
そしてこの次の年から年賀はがきが出てきます。お年玉くじの番号が切手にもつくようになったのは1990年です。
戦後のものは1950年代前半くらいまでは1枚数百円ですが、それ以降は1枚100円いくかいかないかくらいの金額になり、最近のものになるとほぼ額面通りになってしまいます。
年賀切手を買い取ってもらおう
コレクションを手放すのであれば専門家のいる業者さんにお願いしてきちんと正しく査定してもらって納得のいく値段で買い取ってもらいましょう。近所にそういうお店があればいいのですが、実際そうそうないですよね。金券ショップはありますが、あそこは今使える切手以外はまずまともに買い取ってもらえないのでやめておきましょう。そこは古いものを扱うお店ではありません。
手っ取り早いのはネットで申し込みのできるところです。「買取プレミアム」「バイセル」「福ちゃん」は切手買取の中でもかなりのシェアをしめています。実績もきちんとあるところなので、スピーディーに査定してもらうならおすすめです。もちろん高価買取もしてくれます。切手は複数業者に見積もってもらうのがデフォなので、この3箇所でもいいですし、他に気になる所があれば問い合わせてみましょう。どこも査定は無料ですが、出張だったり宅配だったり種類があるのでお気をつけください。
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年賀切手を買取りしてもらいたい!ところで年賀切手て何?まとめ
私は毎年年賀はがきを買って自宅のプリンターで一気に印刷して出すので、年賀切手の存在は薄っすらしか記憶にありませんでしたし、年賀くじの番号までついてるなんて正直初めて知りました。近年のものはくじがついていてもついていなくても買取価格に大きな差はないようですので、持ち込む際に気をつけたいのは状態くらいでしょうか。
年賀切手は、普通にも使えないこともないですが、やっぱり年賀状に使ってこそだと思います。使わず保管してあるものや、もしも古い良いものが出てきたのならぜひ信頼できるところに買い取ってもらいましょう。