手彫切手の買取価格はどのくらい?高く売るための注意点とは?

手彫切手は、手掘りの版を使って印刷した切手です。
高度な技術を持った職人たちが手作りしていた版は、まったく同じものを二つと作ることは難しいため、偽造防止に役立ったほか、現在ではとても貴重な存在となっています。

そのため、コレクターの中ではかなりの人気があり、買取価格も高値になることが多いのです。

ですが、手作業で作られた切手であるがために、それぞれの表情が違い、査定額の基準が難しいと言われています。

今回は、そんな手彫切手の買取

価格の目安と売るときのポイントを紹介します。
おうちにある貴重な切手を売ろうかどうか、今考え中のあなた、どうぞこの記事を読んでお役に立ててくださいね。

手彫切手の種類とその価値

手彫切手は、竜文切手と竜銭切手、桜切手、鳥切手の4種類があります。

竜文切手

187１年、日本で最初に発行されたものが竜文切手（竜切手）です。
銭四十八文・銭百文・銭二百文・銭五百文の4種類あります。
今の切手にあるような切れ目（目打ち）がありません。
竜文切手はとても貴重な切手ですので、状態の良いものであれば、10万円越えのものもあります。

そこまでの価格にならなくても、状態が著しく悪いもの以外なら買取相場の目安は、以下のようになります。

竜銭切手

1872年に発行された竜銭切手は、半銭・壱銭・弐銭・五銭の4種類が発行されましたが、発行期間が非常に短いため、発行枚数も少ないです。
そのため、状態の良いものですと150万円もの高値が付くこともあると言われています。

桜切手

桜切手は、和紙・洋紙・カナ入りなど、多くの種類があります。
額面も、半銭・壱銭・弐銭・四銭・六銭・十銭・二十銭・三十銭と多いです。
四隅に桜の図案が記され、上下にはアラビア数字とローマ字で額面が書かれています。

桜切手は、竜銭切手のすぐ後に発行が始まりますが、発行年度により、紙や色、図案の一部が変わっていましたので、それぞれに希少価値が高く、特に和紙のカナ無しは枚数が少ないために高い価値が付きやすい切手です。

額面やカナの文字形によっても価値が変わります。
現存する枚数が少ない額面の桜切手は、同じ年に発行された切手よりも価値が高くなりますし、図案のカナ文字によっては、非常に高い価値が付くこともあります。

桜切手は、１万円程度の買取価格のものから何千万円という高額買取価格になるものまであります。
以前、あの「なんでも鑑定団」で、桜切手が３枚で４千万円という超高額の鑑定額が付きました。
もっと状態が良ければ１億円になっていたそうですよ。
なんて羨ましい・・・・。

鳥切手

1875年に発行された4番目の手彫切手です。
鳥切手は、国際郵便用として発行され、他の手彫切手とは、図案が少し違っています。
中央に鳥が描かれ、それを囲むように額面が記されています。
額面は、十二銭・十五銭・四十五銭があり、それぞれに「雁」・「せきれい」・「鷹」が描かれています。
切手の下にはカナ表記がありますが、このカナ表記によっても価値が大きく変わります。

こちらで紹介した買取価格は、あくまでも目安です。
それぞれの状態により、買取価格は大きく変わりますので、ご了承ください。

このような羨ましい、もといすばらしい手彫切手をあなたが持っていたとしても、悲しいかな素人にはその価値が見出せません。

ですので、もし手彫切手の買取を考えているなら、十分な注意を払う必要がありますね。

手彫切手の買取をお願いするときの注意点

切手の売却として考えられる方法は、

金券ショップ
ネットオークション
買取業者

などになります。

金券ショップやネットオークションは、手軽に利用できる方法ではありますが、希少価値が高く、それぞれの状態により価格に大きな差が出る手彫切手の場合は、避けておいた方がいいでしょう。

もっともよい方法は、切手専門の買取業者です。
専門の買取業者でしたら、切手コレクターとのルートも多く、何より切手についての豊富な知識と鑑定力があります。

せっかく価値のある手彫切手を鑑定してもらっているのに、それにふさわしい価値を見出してもらえないようでは困ります。

ｗｅｂサイトや口コミなどを調べて、信頼のおける、鑑定力のしっかりしている買取業者を探しましょう。
ただ、希少価値が高い切手ほど、買取業者による査定額に差が出やすいものです。
出来れば、2社以上の買取業者を選び、査定してもらいましょう。

手彫切手を売るときに気を付けること
買取業者も見つけ、さあ売ろうと思ったところで、もう少しだけチェックしてください。

切手は、状態によって高く買い取ってもらえたり、それほどの価値が付かなかったりします。
ですので、買取をお願いする切手の扱いには注意しましょう。

切手は破れたり、変色したり、傷があると、買取価格が下がります。
切手の保存は専用のストックブックに入れて、直射日光の当たらないところに保管します。
また、頻繁に切手を取り出すと、破れや傷のもとになりますので、不必要に取り出すのはやめておきましょう。

どうしても取り出す必要のある時は、専用のピンセットを使って細心の注意を払って取り扱いましょう。

普通は、消印がついている切手の価値はほとんどないとされていますが、手彫切手に限っては違ってきます。
場合によっては、消印のついている方が価値の上がることもあります。
使用済みだからとあきらめずに、きちんと業者に鑑定してもらいましょう。

※おすすめの切手買取業者を比較しました

手彫切手の買取価格はどのくらい?高く売るための注意点とは?まとめ

今回は、手彫切手の買取についてお話ししました。

手彫切手は、現存する枚数が多くありません。
もしあなたのおうちに眠っていて、この先保存することを考えていらっしゃらないのなら、一度鑑定に出されてはいかがですか。

もしかしたら、思わぬボーナスが入るかもしれませんよ。

その時は、今日の記事をご参考にしていただければ幸いです。